井上 人太のブログ

お客様とのコミュニケーションが噛み合わない理由とズレを防ぐコツ:プロが教える「理想の家」を伝える技術

  • 2025月11年26日
  • 投稿者:井上 人太

️ はじめに:「理想」は言葉だけでは伝わらない

皆さん、こんにちは!

家づくりが始まると、設計士や営業担当者との打ち合わせが頻繁になります。「あんな家にしたい」「こんな設備が欲しい」と一生懸命伝えているのに、**「なんだか話が噛み合わない…」「提案がこちらの求めているものと違う…」**と感じたことはありませんか?

それは、あなたの**「理想」が、プロの「専門知識」「設計の常識」**と、まだうまく繋がっていないからです。

家づくりは、お客様と住宅会社が二人三脚で行うプロジェクトですが、コミュニケーションでズレが生じると、**「後悔の残る家」**になってしまう可能性があります。

この記事では、なぜお客様とプロとの間でコミュニケーションが噛み合わなくなるのか、その根本的な理由を解説し、**あなたの理想を100%伝えるための「プロとのズレを防ぐコツ」**を、大阪の住宅専門家として具体的にお伝えします。

噛み合わない根本理由:両者の「言葉の定義」が違う

お客様とプロの言葉が噛み合わない最大の理由は、同じ言葉でもお互いのイメージする「定義」が違うことです。

例1:「開放的なLDK」の定義

話し手 定義(イメージ)
お客様 家族がどこにいても顔が見える**「広い空間」**。
設計士 視界を遮る壁や柱が少ない**「構造的に制約の少ない間取り」**。
ズレ お客様は広さを求めているのに、設計士はコスト優先で吹き抜けを提案。結果、広さは感じられたが、冬の寒さに後悔。

例2:「収納を多くしたい」の定義

話し手 定義(イメージ)
お客様 収納の**「量(総容積)」**を増やしたい。
設計士 各部屋の**「収納率」**を高める提案(押し入れを増やそう)。
ズレ 各部屋に小さな収納が増えたが、大きな季節の物や買いだめ品をしまう場所(ファミリークローゼットや土間収納)がなく、結局溢れてしまった。

[Image of: 住宅の設計図の前で、お客様と設計士がそれぞれ違う方向に指をさし、ハテナマークが浮かんでいるイラスト]

ズレを防ぐコツ1:言葉ではなく「視覚情報」で伝える

お客様の理想をプロに正確に伝えるには、「広いLDK」のような抽象的な言葉ではなく、**「視覚的な情報」**が不可欠です。

  • 「写真・雑誌の切り抜き」を活用する

    • **「こんな雰囲気の壁が好き」「このキッチンの色にしたい」**といった具体的な写真をスマホで集めて見せましょう。

    • 「写真を見せる」ことで、**「明るさ」「素材感」「テイスト(和風、北欧風など)」**といった言葉では伝えにくいニュアンスが一瞬で伝わります。

  • 「動画」や「イメージボード」を共有する

    • 「このYouTubeで紹介されていた家事動線にしたい」「Pinterestのこのボードを見てください」と伝えるのも効果的です。

    • プロの視点:**「なぜこの写真が好きか」**まで言語化してもらえると、設計士は提案の方向性を絞りやすくなります。

ズレを防ぐコツ2:「ライフスタイル」のリアルを伝える

間取りや設備の話に入る前に、**「あなたは普段どのように暮らしているか」**をプロに伝えることが、最高の提案を引き出す鍵です。

聞いてほしいこと お客様が伝えるべき「リアル」
朝の行動 「朝は7時に家族4人で一斉に準備。洗面所が渋滞するので洗面台は2つ欲しい。」
休日の過ごし方 「週末は家族で八尾市の公園に遊びに行くので、アウトドア用品をしまえる土間収納が必須。」
家事の頻度 洗濯は夜に回して室内干し。乾燥機も使いたいから、洗面所に十分なスペースが欲しい。」
将来の不安 「今は子どもが小さいが、将来は親と同居の可能性があるため、1階に和室が欲しい。」

ズレを防ぐコツ3:遠慮せずに「価格」のラインを伝える

提案が予算を大幅に超えてくる場合、それはプロが「お客様がどこまでコストをかけてもいいと思っているか」を把握できていないからです。

  • 【プロの本音】:私たちは、お客様の希望を叶えつつ、最もコストパフォーマンスの高い提案をしたいと考えています。しかし、お客様が遠慮して予算の上限を言わないと、つい「最高の設備」で提案してしまい、結果的に予算オーバーとなってしまいます。

  • 対策:「この設備は魅力的ですが、予算の都合上、少しグレードを下げた場合の提案もいただけますか?」と、正直に伝えましょう。

【実例・ケーススタディ】大阪の共働き夫婦の打合せ

大阪市内で、忙しく働く30代の共働き夫婦E様ご夫妻の打合せでの成功例です。

当初の依頼:「掃除がしやすい家、収納が多い家」

最初の提案(失敗):部屋ごとにクローゼットが多い、最新のお掃除ロボット対応の床材。

【ズレの修正】:E様ご夫妻に**「休日の家事の流れ」**を話していただきました。

  • 「土日は時間がなく、洗濯はまとめてやる」→ランドリールームは必須

  • 「夫婦で趣味のロードバイクを持っており、玄関に置きたい」→土間収納必須

【最終提案(成功):リビングはコンパクトにして、玄関脇の土間収納、2階のランドリールームに費用を集中。掃除がしやすい「モノが溢れない家」を実現。

✅ まとめ:コミュニケーションのズレを防ぐ「読者への一言アドバイス」

最高の家づくりは、**「どれだけ本音で語り合えるか」**にかかっています。

あなたは住宅のプロではありません。遠慮する必要はありません。プロはあなたの生活のリアルな悩みを聞くことで、初めて最高の設計をすることができます。

**「理想の家」ではなく、「理想の暮らし」**を語りましょう。あなたが普段使っている、汚い言葉(「めんどくさい」「いつも散らかる」)こそが、家づくりのヒントになるのです。遠慮せず、あなたの生活のすべてを伝えてください!

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