山浦 莉弥のブログ

見落としがちな・・・

  • 2026月01年10日
  • 投稿者:山浦 莉弥

こんにちは!住宅アドバイザーの山浦です。

大阪で家づくりのお手伝いをしているなかで、私たちが一番嬉しく、そして少しだけ寂しくなる瞬間。

それは、お客様に鍵をお渡しする「お引き渡し」の日です。

「やっと完成しましたね」「ここでどんな暮らしが始まるんやろなあ」なんて、ご家族の笑顔を見ながらお話しするのは、この仕事をしていて最高の贅沢だと感じています。

でも、お引き渡しが終わったら家づくりが完了かと言えば、実はそうではありません。

そこには、新しい生活を始めるための「お引越し」という大きな壁が待っています。

「家を建てるだけで精一杯やったのに、ここからまた動かなあかんの?」 「何から手をつけたらいいか分からんようになってきた……」

そんなお声を、家を建てられたお客様から本当によくお聞きします。

注文住宅の打ち合わせで何十回、何百回と決断を繰り返してこられた皆さんは、お引越しの準備にかかる頃には、心身ともに「ちょっと一休みしたい」という状態なのが普通なんです。

だからこそ、私たち地元の住宅会社として、単なる「作業リスト」ではない、大阪での新しい暮らしをスムーズに始めるための「お引越しの極意」をお伝えしたい。

すべては、せっかく建てた理想のマイホームで、初日から最高に心地よく過ごしていただくため。

今回は「時期」「トータルコスト」「スピード」という3つの鍵を軸に、住宅会社の視点でお引越しの本質を紐解いていきます。

1.「時期」を見極める

まず一番にお伝えしたいのが、お引越しの「時期」についてです。これは単にカレンダーの何日に動くか、という話だけではありません。

大阪、特に八尾市周辺や大阪市内の住宅密集地でお引越しをする場合、

周辺環境や道路事情、そして季節ごとの「地域の動き」を考慮することが、のちのちの満足度に大きく響いてきます。

例えば、多くの方が希望される「3月末から4月上旬」。 ご存知の通り、日本中で一番引越し業者が忙しく、費用が跳ね上がる時期です。

大阪の街中も、この時期は配送トラックや引越し業者の車両で溢れかえります。

もし新居が少し入り組んだ路地の先にあるなら、この混雑は大きなストレスになります。

「子供の学校が始まるまでに」というお気持ちは痛いほど分かります。

でも、もし少しでも時期をずらせるなら、例えば2月中旬や5月の連休明けなど、業者の動きが落ち着くタイミングを狙うのが、精神的にも体力的にも賢い選択だと言えます。

また、意外と見落としがちなのが「自分たちの体力的な時期」です。

注文住宅は、完成間際になると外構工事の確認や最終チェック、火災保険の手続き、ローンの実行準備など、事務的な作業が怒涛のように押し寄せます。

「家が建った! 翌日に引越し!」という強行軍を計画される方もいらっしゃいますが、正直なところ、あまりおすすめしません。

理想は、お引き渡しから実際のお引越しまで、1週間から10日ほどの「ゆとり」を持たせること。

この期間に、まっさらな状態の家をゆっくり眺めたり、新しいキッチンでコーヒーを一杯淹れてみたり。

何より、お引越し作業を「こなす」のではなく、新しい家と対話する時間を作っていただきたいんです。

特に大阪の夏は、皆さんもご存知の通り、立っているだけで体力が削られるような暑さです。

もし夏場にお引越しを予定されているなら、作業時間は早朝か夕方に集中させる、

あるいはエアコンの設置を引越しの前日までに完全に終わらせておくなど、気候に合わせた「時期の戦略」が必要不可欠です。

タイミングを制するものは、お引越しを制します。ご家族の笑顔を守るために、無理のないスケジュールを一緒に考えていきましょう。

2.「トータルコスト」を最適化する

次にお話ししたいのが、お金のこと。「トータルコスト」の考え方です。

家づくりには多額の費用がかかります。お引越しを迎える頃には、金銭感覚が少し麻痺してしまっているか、逆に極端に節約モードに入ってしまうかのどちらかになりがちです。

ここで大切にしてほしいのは、「どこにお金をかけて、どこを削るか」というメリハリです。

引越し業者の見積もりを取ると、驚くような金額が提示されることもありますよね。

特に大阪市内のような狭小地や、トラックを近くに止められない場所だと、作業員の数が増えてコストが上がります。

ここで「一番安い業者にしよう!」と決める前に、一度立ち止まって考えてみてください。

例えば、梱包作業を自分たちでする「標準プラン」と、すべて任せる「おまかせプラン」。

価格差は数万円から十数万円あるかもしれません。

でも、家づくりの終盤で疲れ切ったお父さん・お母さんが、夜な夜な段ボールと格闘して、腰を痛めたりイライラして家族喧嘩になったりしてしまったら……。

その損害は、お金には換えられないものになります。

「トータルコスト」を考える際、私たちは以下の3つのポイントを意識することをおすすめしています。

  1. 「不用品処分」にお金をかけない工夫 新しい家には、古い家で使っていた「とりあえず取っておいたもの」を持ち込まないのが鉄則です。八尾市でも大阪市でも、粗大ゴミの収集は予約制で時間がかかります。引越し直前に慌てて業者に引き取ってもらうと、割高な処分費用がかかってしまいます。計画的に自治体のサービスを利用したり、リサイクルショップを活用したりして、新居に運ぶ荷物の量そのものを減らすことが、一番のコスト削減になります。

  2. 「新調するもの」の優先順位 カーテン、照明、エアコン、そして家具。新居に合わせて全部新しくしたい!という気持ちは分かります。でも、すべてを最高級で揃える必要はありません。 例えば、寝室のカーテンは旧居のものを使えるなら一旦そのまま使い、その分のお金を、毎日家族が集まるリビングのソファや、使い勝手のいいキッチン家電に回す。この「暮らしの質に直結する部分」にお金を集中させることが、結果的に満足度の高いトータルコストの管理に繋がります。

  3. 「ご近所への挨拶品」をケチらない 長く心地よく暮らすために、一番重要な投資がこれかもしれません。「これからよろしくお願いします」という気持ちを込めた、ちょっと気の利いた挨拶品。大阪の人は、意外とこういう「筋を通す」ところを見ています。高級なものである必要はありませんが、地元の名産品や、誰でも使いやすい質の良いタオルなど、相手が喜ぶ顔を想像して選んでみてください。ここでお金をケチってしまうのは、将来の良好な人間関係を考えるともったいない話です。

 

目先の「引越し代金」という数字だけにとらわれず、新居での生活が始まった後の豊かさまで含めた「トータルコスト」で判断する。

それが、大阪で賢く家づくりを完結させるコツなんです。

3.「スピード」と効率を極める

最後にお伝えするのは「スピード」です。

これは、決して「バタバタと慌てて動く」という意味ではありません。

むしろ、準備をいかに速やかに、効率的に終わらせて、一日でも早く「いつもの日常」を新居で取り戻すか、というスピード感のことです。

お引越し作業は、長引けば長引くほど家族のストレスが溜まっていきます。段ボールに囲まれた生活が1ヶ月も続くと、せっかくの注文住宅の感動も薄れてしまいます。

スピードアップの秘訣は、「住所変更などの事務作業」と「荷解き」の2つに集約されます。

まず事務作業。これは「家が完成する前」から、リストアップを始めてください。

役所の手続き(転入・転出)、警察署での免許証書き換え、郵便物の転送届、そして電気・ガス・水道の開通連絡。

最近はネットで完結するものも多いですが、大阪市内の各区役所や八尾市役所は、時期によっては非常に混み合います。

特にお子さんの転校手続きや保育園の入園に関する相談は、何よりも優先して「最速」で動く必要があります。

この事務的なスピードが、家族の精神的な安定に直結します。

次に、荷解きのスピードを上げるための「梱包の知恵」です。

段ボールの側面に、中身を詳しく書くのは当たり前。

私たちがおすすめしているのは、新居の「どこの部屋の、どの棚に入れるか」まで具体的に書いておくことです。

「キッチン・シンク下・ボウル類」 「寝室・クローゼット右・冬物コート」 これくらい細かく書いてあれば、

引越し業者の人も迷わずに置いてくれますし、皆さんも開ける順番を迷わずに済みます。

そして、お引越し当日の夜、これだけは絶対にスピード解決してほしいことが3つあります。

それは「寝る場所の確保」「カーテンの設置」「お風呂の準備」です。

お引越し当日は、どんなに頑張っても荷解きは終わりません。

でも、

清潔なシーツでゆっくり眠ることができ

外からの視線を気にせずカーテンを閉められ、

温かいお風呂に入ることができれば、人間は驚くほど回復します。

当日使う「お泊まりセット」のようなカバンを家族分用意しておき、それだけは自分たちの車で運ぶ。

このちょっとした準備が、新居での第一夜を「戦場」から「休息の場」に変えてくれます。

また、大阪の住宅密集地では、お引越し当日のトラックの滞在時間もスピードが勝負です。

長時間、道に大きなトラックを止めていると、ご近所の通行の妨げになることもあります。スムーズに荷物を降ろし、業者がさっと引き上げていく。

このスマートな動きが、近隣の方への「しっかりした人が越してきたな」という安心感にも繋がるのです。

効率よく、スピード感を持って動くこと。

それは、ご家族が新しい家で「本当の意味でのリラックス」を手に入れるための、一番の近道だと思います。

家づくりは、建物を建てて終わりではありません。

お引越しという最後の大きなイベントを、ご家族みんなが笑顔で、そして「この家にして良かったな」と心から思いながら乗り越えていただく。

そのためには、時期を見極め、トータルコストを見極め、スピード感を持って準備を進めることが何より大切です。

私たちシーキューブは、建物を作るプロであると同時に、皆さんの「これからの暮らし」を守るパートナーでありたいと考えています。

お引越しのことで不安なことがあれば、いつでもご相談ください。

八尾の街で、大阪の街で。新しく始まる皆さんの毎日が、希望と安らぎに満ちたものになるよう、心から願っています。

 一歩ずつ、楽しみながら準備を進めていきましょう!

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