井上 人太のブログ

【地盤と地震】「揺れにくい3階建て」は必須。大阪の軟弱地盤における構造計算の重要性

  • 2026月01年20日
  • 投稿者:井上 人太

大阪で家づくりを検討されている皆様、「地盤」についてどのくらい深く考えたことがありますか?

利便性の高い大阪市内や北摂エリア、そして私たちが拠点をおく東大阪周辺。こうした人気のエリアで効率よく、家族がのびのび暮らすためには「3階建て」という選択肢が非常に有効です。

しかし、そこで切っても切り離せないのが、**「地震への備え」**です。 「耐震等級3なら安心でしょ?」 「地盤改良をするから大丈夫だよね?」

もちろんそれらは大切ですが、大阪という土地の特性と、3階建てという建物の個性を考えると、それだけでは不十分なケースがあるのです。

私たちシーキューブは、家族の絆を紡ぎ、笑顔をつくることを使命としています。地震が来たときに家族の命を守るのはもちろん、その後の暮らしや「心の安らぎ」まで守らなければならない。 今日は、大阪の地盤のリアルと、シーキューブが実践する「根拠のある強い家づくり」について、正直にお話しします。

1. 大阪の地盤は「豆腐」の上にある?上町台地以外のリアル

大阪の地形を語る上で欠かせないのが「上町台地(うえまちだいち)」です。大阪城から天王寺方面へ南北に伸びるこのエリアは非常に強固な地盤として知られています。

しかし、その周囲を見てみるとどうでしょうか。かつて海や湿地帯だった場所が多く、厚い粘土層や砂層が堆積した「軟弱地盤」が広がっています。

特に淀川周辺や東大阪、堺の臨海部などは、地中の深いところまで柔らかい層が続いていることが珍しくありません。

軟弱地盤で地震が起きるとどうなるか? 地震の波は、固い岩盤よりも柔らかい地盤を通る時の方が、大きくゆっくりと揺れる性質があります。これを「地盤による増幅」と呼びます。大阪の多くのエリアでは、地震そのもののエネルギー以上に、建物が大きく揺さぶられやすい宿命にあるのです。

だからこそ、シーキューブでは土地探しの段階から、あるいは建て替えの敷地調査の段階から、この地盤の質を分析します。「地震に強い家」を作る第一歩は、足元の現実を正しく知ることから始まるからです。

2. なぜ「耐震等級3」だけでは不十分なのか?

「耐震等級3(最高等級)」は、今の家づくりにおいて必須の条件と言えます。しかし、3階建ての場合はさらに一歩踏み込んだ検証が必要です。

それは、**「揺れの共振(きょうしん)」**という問題です。

3階建ては2階建てに比べて背が高いため、振り子のように揺れの周期が長くなります。もし地盤の揺れるリズムと、建物の揺れるリズムが一致してしまうと、揺れがどんどん増幅されてしまうのです。 「家は壊れなかったけれど、中の家具がめちゃくちゃになり、怖くて住み続けられない……」 そんな事態を防ぐためには、単に「固い壁を作る(耐震)」だけでなく、「揺れを吸収する(制震)」という考え方が不可欠になります。

シーキューブの答え:制震ダンパーの標準的な考え方 私たちは、地震のエネルギーを熱に換えて吸収する「制震ダンパー」の搭載を強く推奨しています。耐震でしっかり支え、制震でしなやかに受け流す。この両輪が揃って初めて、大阪の軟弱地盤の上でも「揺れにくい3階建て」が実現します。

3. 専門家として譲れない「許容応力度計算」の実施

ここで少し、専門的なお話をさせてください。でも、とても大切なことなので、実例を交えてお伝えします。

一般的な木造2階建て住宅の多くは、「壁量計算」という簡略化された計算で済まされています。しかし、3階建ての場合は、より厳密な**「許容応力度計算(きょようおうりょくどけいさん)」**が法律で義務付けられています。

私たちは、この計算を「法律で決まっているからやる」のではありません。 一本一本の柱や梁に、どのくらいの重さがかかり、地震の時にどのくらいの力が加わるのか。それを構造計算ソフトで何百ページにも及ぶシミュレーションを行い、「科学的な根拠」を積み上げます。

誠実に、正直に、まっすぐに。 シーキューブがこの計算を大切にする理由は、お客様への「誠実さ」の表れです。3階建ては、家族が集まるリビング、子供部屋、寝室が立体的に積み重なります。その重みを支える骨組みに一点の曇りもないか。家族が寝静まった夜、強い風が吹いても、地震が起きても、「この家なら大丈夫」と心から信じられる根拠をお届けしたいのです。

4. 狭小地×3階建てを「光と風の舞台」にするパッシブ設計

構造を強くすると、どうしても「壁を増やさなければならない」「窓を小さくしなければならない」というジレンマが生まれます。 特に大阪の狭小地では、隣家との距離が近く、光を取り入れるのが難しいものです。

そこで活躍するのが、シーキューブの強みである**「パッシブ設計」**です。

  • 吹き抜けと構造の融合: 許容応力度計算を駆使することで、耐震性能を維持しながら、光を階下に落とす吹き抜けや、大きな窓を配置できるポイントを見つけ出します。

  • 3階リビングの開放感: 地盤が弱く揺れやすいからこそ、最も長く過ごすリビングを「構造的に安定した場所」に配置しつつ、カーテンのいらない開放的な景色を作ります。

「強いけれど、暗くて狭い家」ではなく、「最高に強くて、最高に心地よい家」。この両立こそが、私たちの提案するトータルコストバランスの真骨頂です。

5. 何でも相談できる、地域の「笑顔のエンジン」として

地盤や構造の話は、難しくて不安になることもあるでしょう。だからこそ、私たちは専門用語を並べ立てるのではなく、ご家族に「実感」していただけるコミュニケーションを大切にしています。

「この土地は、昔はこんな場所でしたよ」 「だから、こういう基礎の作り方をしましょう」 「そうすれば、お子様が大人になるまで、ずっと安心して笑い合える場所になります」

私たちは、家を建てるだけの会社ではありません。地域に根ざし、地震への不安、お金の不安、間取りの悩み……そのすべてを一緒に乗り越えていく、頼れる存在でありたいと考えています。

まとめ:家族の物語を支える、見えない「絆」の正体

大阪で注文住宅を建てるなら、地盤と地震のリスクから目を背けることはできません。しかし、正しい調査、厳密な構造計算、および揺れを抑える技術があれば、それは決して「怖いもの」ではなくなります。

家づくりは、一本の映画を撮るようなドラマチックな体験です。その舞台が、どんな嵐や揺れにも動じない強固なものであってこそ、家族の物語はハッピーエンドに向かって進んでいけます。

あなたの計画している土地、気になっているエリアの地盤はどうでしょうか? 不安なことがあれば、どんな小さなことでもシーキューブに相談してください。私たちは代替案も含め、あなたの夢を「根拠のある安心」で支える準備ができています。

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