これからの住まい。SDGsを自分事に。
- 2026月01年17日
こんにちは!住宅アドバイザーの山浦です。
「SDGs(持続可能な開発目標)」という言葉が、私たちの日常に深く浸透して久しくなりました。
テレビや雑誌で見かけない日はありませんが、いざ「自分の家づくり」に当てはめようとすると、
どこか遠い国の話や、単なる「エコな設備」の導入だけに聞こえてしまうことはないでしょうか。
大阪府八尾市周辺、あるいは大阪市内で家を建てようと考えている皆さまにとって、SDGsは決して背伸びをして取り組むノルマではありません。
それは、この土地で家族が何十年と健康に、そして経済的な不安を少なく暮らしていくための「羅針盤」のようなものです。
地元の気候を知り尽くした住宅会社として、私たちが考える「本当に意味のあるSDGsな家づくり」について、少し掘り下げてお話ししたいと思います。
大阪の過酷な夏を、技術と工夫で「心地よさ」に変える
大阪の夏は、年々厳しさを増しています。
特に八尾市周辺は、生駒山系からの風の恩恵を受ける一方で、都市部特有のヒートアイランド現象の影響も無視できません。
日中の茹だるような暑さと、夜になっても下がらない気温。ここで無理にエアコンをフル稼働させ続けるのは、家計にも環境にも大きな負荷をかけます。
SDGsの目標のひとつに「エネルギーをみんなに。そしてクリーンに」がありますが、家づくりにおける第一歩は「エネルギーを使わない工夫」です。
私たちは、単に高価なソーラーパネルを載せることだけが正解だとは思いません。
まずは、家の「器」そのものを磨くこと。具体的には、断熱性能と気密性能を極限まで高め、外気の影響を受けにくい構造にすることです。
冬の暖かさはもちろんですが、大阪の家づくりにおいて重要なのは「夏の遮熱」です。
窓の位置一つをとっても、ただ明るければいいわけではありません。
八尾の街並みの中で、どの方向に風が抜け、どの時間帯に強い日差しが入るのか。
これを見極める「パッシブデザイン」こそが、機械に頼りすぎない持続可能な暮らしの土台となります。
「使い捨て」ではない、経年変化を楽しむ素材選び
「つくる責任、つかう責任」。この言葉は、住宅において最も重い意味を持ちます。
かつての日本の住宅は、30年も経てば価値がゼロになると言われてきました。
しかし、これからの時代、そのような「スクラップ&ビルド」の考え方は、家族の資産を守るという観点からも避けなければなりません。
私たちが推奨するのは、30年後、50年後も愛着を持って住み続けられる家です。そのためには、時間が経つほどに味わいが増す天然素材の活用が欠かせません。
例えば、床材に無垢の木を使うこと。合板のフローリングは完成直後が最も美しく、そこからは劣化していきます。
しかし、無垢材は傷さえも家族の歴史として刻まれ、使い込むほどに艶を増していきます。
また、調湿効果のある漆喰や珪藻土の壁は、大阪のジメジメした梅雨時期でも室内をさらりと保ってくれます。
「古くなったから建て替える」のではなく、「大切に手入れをして住み継ぐ」。
八尾には古くからのものづくり文化が根付いていますが、その精神を家づくりにも取り入れること。
それこそが、究極の環境保護であり、家族の思い出を守ることにつながると信じています。
家族の「健康」を守ることが、社会への貢献になる
SDGsの目標「すべての人に健康と福祉を」は、家づくりと密接に関係しています。
実は、家の中の温度差が引き起こす「ヒートショック」による家庭内事故は、交通事故よりも多いという現実があります。
家中どこにいても温度が一定であること。それは、高齢の方だけでなく、小さなお子様がいるご家庭にとっても、健やかな毎日を送るための絶対条件です。
また、化学物質を極力排除した建材を選ぶことで、アレルギーや喘息のリスクを抑えることもできます。
「自分たちが健康で幸せに暮らすこと」が、結果として医療費の削減や介護負担の軽減につながり、巡り巡って社会全体の持続可能性を支えることになります。
家づくりにおいて自分たちの心地よさを追求することは、決してわがままではありません。むしろ、それこそがSDGsの本質的な実践なのです。
「地産地消」から始まる、地域とのつながり
大阪市内や八尾市で家を建てる際、私たちは「地域のつながり」も大切にしています。SDGsの「住み続けられるまちづくりを」という目標です。
地元の木材や建材を積極的に使用することは、運送に関わる二酸化炭素の排出を抑えるだけでなく、地域の経済を活性化させます。
また、私たちは施工にあたって、地元の熟練した職人さんたちとのチームワークを重視しています。
彼らは八尾の風土を知り、この土地で家を建てることの難しさと喜びを共有しているパートナーです。
顔の見える関係の中で丁寧に造られた家は、何かトラブルがあった際にも、すぐに駆けつけてもらえる安心感を生みます。
大手メーカーにはない、この「地域密着の安心」こそが、長く住み続けるための重要なインフラとなります。
未来の自分たちへの、一番の贈り物を
家づくりは、人生で最も大きな決断の一つです。そしてそれは、自分たちの代だけでなく、次の世代、その次の世代へとバトンを渡していく行為でもあります。
SDGsな家づくりとは、決して難しい理屈ではありません。
「夏涼しく、冬暖かい」「光熱費が抑えられる」「家族が健康でいられる」「年を重ねるごとに愛着がわく」。
そんな、当たり前だけれど大切な価値を、一つひとつ丁寧に形にしていくプロセスそのものです。
八尾の街で、新しい生活を始めようとしている皆さま。
流行りの言葉に惑わされる必要はありません。ただ、10年後、20年後の自分たちが「この家を建てて本当によかった」と笑っている姿を想像してみてください。
その想像の中に、私たちが提案する持続可能な家づくりのヒントがきっと隠されています。
ご家族で「どんな未来を過ごしたいか」を話し合うとき、私たちの専門知識が少しでもお役に立てれば幸いです。

