山浦 莉弥のブログ

住宅ローンを借りるということは

  • 2026月01年26日
  • 投稿者:山浦 莉弥

こんにちは!住宅アドバイザーの山浦です。

「家を建てる」って、一生に一度の大きな決断ですよね。

特に、家づくりを考えている皆さんとお話ししていると、一番熱を帯びるのが実は間取りでもキッチンでもなく、「お金」の話だったりします。

「金利、どっちがいいんでしょう?」

この質問、本当によく聞かれます。

変動金利と固定金利。ネットを見れば「今は超低利だから変動一択!」という声もあれば、「いやいや、将来の利上げが怖いから固定でしょ」という意見もあります。

正直、数字のシミュレーションだけを見ていると、どっちが正解か分からなくなって、夜も眠れなくなる…なんて方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。

でもね、住宅アドバイザーとして最初にお伝えしたいことがあります。それは「住宅ローンを借りること自体が目的ではない」ということです。

当たり前のことのように聞こえるかもしれません。でも、意外とここが抜け落ちてしまうんです。

ローンはあくまで、これから数十年続く「家族の笑顔」と「快適な暮らし」を支えるための「手段」に過ぎません。

極端な言い方をすれば、金利が0.1%高いか低いかよりも、そのローンを背負ったことで、

数年後に家族で旅行に行けなくなったり、奥さんが無理なパートを掛け持ちして余裕がなくなったりすることの方が、家づくりとしては「失敗」なんです。

今回は、これを読んでくださっている皆さんが、どうやって後悔しない選択をすべきかお話しさせていただきます。

 

 

「安さ」の変動か、「安心」の固定か

まず、基本的な違いをざっくりとおさらいしましょう。

変動金利は、その名の通り市場の動きに合わせて金利が変わります。

今は歴史的な低金利ですから、月々の返済額を一番抑えられるのが魅力です。

大阪の人なら「少しでも安く、ええもんを」という感覚が強いですから、この「安さ」は強烈な武器に見えます。

ただ、リスクは「将来、金利が上がったら返済額が増える」ということ。

もちろん「5年ルール」や「125%ルール」といった防波堤はありますが、金利が上がれば元金の減りが遅くなるという現実は変わりません。

一方で固定金利(フラット35など)は、借りた時の金利が最後まで続きます。

いわば「家計の予約券」です。将来、世の中がどうなろうと、毎月の返済額は1円も変わりません。

この「変わらない」という安心感は、何物にも代えがたい精神的な安定剤になります。

では、どちらがいいのか。

「そのご家族が『どんな眠り方をしたいか』で決めてください」

「金利が上がっても、その時はその時!今はとにかく月々の支払いを浮かせて、子供の教育費や趣味に使いたい」と笑って言えるなら、変動金利が向いているかもしれません。

逆に、「ニュースで『利上げ』という言葉を聞くたびに動悸がする」「将来の家計が不透明なのは耐えられない」という慎重派の方なら、迷わず固定金利をお勧めします。

住宅ローンは、家を建ててから35年も続きます。

その間、ずっとビクビクして過ごすのと、どっしり構えて過ごすのとでは、人生の豊かさが全く違ってきますよね。

大阪で暮らす「リアルな家計」を想像する

これからの時代、光熱費の高騰や物価の上昇など、家計を圧迫する要因はたくさんあります。

特にお子さんがいらっしゃるご家庭。

大阪は教育熱心な地域も多いですから、塾代や習い事、大学進学…と、お金がかかる時期は必ずやってきます。

その「お金がかかる時期」に、もし住宅ローンの金利がボーンと上がってしまったら?

ここで大事なのが「ライフプラン」という考え方です。 ただ銀行の窓口に行って「いくらまで貸してくれますか?」と聞くのは、一番やってはいけないパターンです。

銀行は「返せる額」ではなく「貸せる額」を教えてくれます。それはあなたの人生の幸せを保証する数字ではありません。

私たちがお客様と一緒にライフプランを立てる時は、まず「将来、どんな生活がしたいですか?」から始めます。

「年に一回は家族で白浜に旅行に行きたい」「子供にはやりたいスポーツを思い切りさせてあげたい」「定年後は夫婦でゆっくりカフェ巡りがしたい」

そんな希望を全部書き出した上で、住宅ローンにいくら回せるかを逆算するんです。

もし、変動金利を選んで浮いた分をしっかり貯金に回し、「いざとなったら繰り上げ返済できる」という準備ができるなら、変動は賢い選択になります。

でも、浮いた分を全部使ってしまうようなら、固定金利で「絶対にこれ以上増えない」という枠を確定させておく方が、結果的に家族を守ることにつながります。

「住宅ローン」という名の「時間」を買う

家づくりを検討していると、ついつい「坪単価」や「設備のグレード」に目が向きがちです。

でも、住宅ローンを借りてまで家を建てる本当の意味は、「家族と一緒に過ごす最高に幸せな時間」を前借りして買うことだと私は思うんです。

賃貸のままお金を貯めて、10年後に現金で買う。それも一つの選択肢ですが、その「10年」という時間は二度と戻ってきません。

子供が一番可愛くて、家中を走り回っているあの瞬間。家族で食卓を囲んで、今日あったことを笑いながら話すひととき。

その「時間」を最高の環境で過ごすための投資が、住宅ローンなんです。

だからこそ、金利の数字だけに囚われて、家族がギスギスしてしまっては本末転倒です。

「金利が上がったらどうしよう…」と旦那さんが暗い顔をして、奥さんが「だから言ったじゃない!」と責める。そんな光景、せっかく建てた新居で見たくないですよね。

後悔しない選択をするためのコツは、「最悪の事態」を想定して、それでも笑っていられるかを確認することです。

例えば、月々の返済が1万円増えたとします。 「1万円くらいなら、外食を1回控えるか、スマホのプランを見直せばなんとかなるな」と思えるなら大丈夫。

「1万円増えたら、もう生活が立ち行かない!」というギリギリの資金計画なら、それは金利の選択以前に、予算そのものを見直すべきタイミングかもしれません。

大阪の土地を知り、家計の未来を創る

大阪、特に八尾近辺は土地の価格も安定していますが、決して安くはありません。限られた予算の中で、最高の家を建てたいという気持ちは痛いほどよく分かります。

だからこそ、私たちのような地元の工務店ができることは、単に「いい家を建てる」ことだけじゃないと考えています。

「この地域で、このご家族が、この先40年、50年と、どうすれば安心して暮らしていけるか」を一緒に考える。

地域の補助金制度や、光熱費を抑えるための断熱性能(ここ、実はローン選びと同じくらい大事です!)、そして将来のメンテナンス費用まで含めた「トータルコスト」をご提示する。

それがプロの役割です。

金利の選択は、「家族を絶対に守り抜く」という強い意志を持って、自分たちのライフスタイルに合ったものを選んでください。

変動金利でも、固定金利でも、正解は一つではありません。

「あっちの方が得だったかも」と後悔するのではなく、「あの時、自分たちの生活を一生懸命考えて、納得してこれを選んだんだ」という誇りを持ってほしい。

その選択が、あなたの家の「大黒柱」になります。

これから家づくりを始める皆さん。 まずは、スマホの計算機を置いて、ご夫婦で「どんな未来を過ごしたいか」を語り合ってみてください。

「お金」の話は、実は「愛」の話だったりします。 家族が健康で、夏は涼しく冬は暖かい家で、お金の心配に振り回されすぎずに暮らしていく。

そんな当たり前で、一番幸せな生活を手に入れるために、一番しっくりくるローンを選んでいきましょう。

 皆さんの家づくりが、単なる建物の完成ではなく、最高の「家族の時間」の始まりになることを、私たちは心から応援しています。

無理な背伸びはしなくていいんです。でも、夢を諦める必要もない。 ライフプランをしっかり立てれば、必ず道は見えてきます。

新しい家の鍵を開けるその日が、不安ではなく期待に満ちたものになるように。

私たちも精一杯、知恵を絞らせていただきます。 一緒に、最高の答えを見つけていきましょうね。

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