COLUMNコラム

狭小住宅で後悔しないための間取りポイント4選!狭小住宅が楽しくなるおすすめ間取りもご紹介!

2023.09.27

狭小住宅で後悔しないための間取りポイント4選!狭小住宅が楽しくなるおすすめ間取りもご紹介!

目次

1.狭小住宅で後悔しがちなこと

2.狭小住宅にしてよかったこと

3.狭小住宅で後悔しないための間取りポイント4選

4.狭小住宅を建てる際の注意点

5.狭小住宅が楽しくなる!取り入れたいおすすめ間取り

6.狭小住宅の後悔を招かないための建築はKyosyoにご相談ください

 

狭小住宅は狭小地に建築される住宅の総称です。


おおむね15坪から20坪ほどの土地に建てられるため、3階建ての住宅も少なくありません。


購入費用やランニングコストを抑えられるため、初めてのマイホームにもおすすめです。


ここでは、狭小住宅で後悔しがちなことや、後悔を招かないための対処法をご紹介します。


<この記事でわかること>


  • 狭小住宅で後悔しがちなこと
  • 狭小住宅にしてよかったこと
  • 狭小住宅で後悔しないための間取りポイント4選
  • 狭小住宅を建てる際の注意点
  • 狭小住宅が楽しくなる!取り入れたいおすすめ間取り

1.狭小住宅で後悔しがちなこと

 

狭小住宅の選択によって後悔しがちなこととして、次の4つがあげられます。


  • 階段の昇り降りの多さ
  • 収納スペース不足
  • 空調効率が悪い
  • 隣家との距離が近い

1.1.階段の昇り降りの多さ

 

狭小住宅は敷地の都合上、2階建てや3階建ての形で縦にスペースを設けていくことになります。


そのため、間取りによっては階段の昇り降りの機会が増加するのは必然です。


たとえば1階に洗濯機を配置し、3階または屋上に洗濯物を干すパターンの場合、少なくとも洗濯や洗濯物の取り込みの回数分の階段昇降が発生します。


有酸素運動のトレーニングと捉えられる方ならともかく、そうでない方にとっては負担と不満の蓄積にもなりかねません。


洗濯機をバルコニーやベランダの近くに配置することや、乾燥機能付きの洗濯機を選ぶ工夫が求められます。


3階建ての狭小住宅の場合には、ホームエレベーターの設置も視野に入れておきたいところです。


1.2.収納スペース不足

 

狭小住宅の後悔には収納スペース不足も含まれます。


限られた床面積であるがゆえに、「いかに生活スペースを設けるか」を最も重要視するケースが多いためです。


収納スペースの確保には、壁面や階段下、床下や天井裏の活用がカギとなり得ます。


生活動線を妨げないような棚の設置や、造作家具の選択も有効です。


あらかじめロフトや屋根裏を設けておくのも、収納スペース不足の解消へと導きます。


1.3.空調効率が悪い

 

狭小住宅では、吹き抜けやスキップフロアが用いられます。


縦に広がる空間が開放感を演出するほか、採光や空気の循環に良い影響を与える間取りです。


一方で、壁や間仕切りで区切っていない分、空調効率が低下しやすい傾向があるのは否めません。


対処法として、断熱性に優れた素材の採用があげられます。


壁や床、天井や窓はデザインはもちろんのこと、断熱性も踏まえた上で検討しましょう。


1.4.隣家との距離が近い

 

狭小住宅は住宅街、それも密集地に建てられるケースが少なくありません。


そのため、隣家との距離が近くなりがちです。


隣の家から流れるオーディオやテレビの音。


掃除機や洗濯機などの生活音。


楽しそうにはしゃぐ子どもたちの声。


こうした音が否が応でも聞こえてしまうことを後悔する方も見受けられます。


音漏れの対策として、遮音性に優れた素材を用いた防音仕様が現実的です。


それから隣家との距離によっては、エアコンの室外機の設置が難しいケースも。


外壁リフォームの際などに足場が組めないことも想定されます。


敷地いっぱいに建物を建てるのではなく、隣家との距離を確保できるような設計がポイントです。


2.狭小住宅にしてよかったこと

 

至極当然の話ですが、狭小住宅を選んで後悔する人ばかりではありません。


物事には光と影が存在するように、狭小住宅にて以下のメリットを享受することも可能です。


  • アクセスが良くなった
  • 価格が安く済んだ
  • 掃除などの手入れが楽
  • 見晴らしがいい

2.1.アクセスが良くなった

 

狭小住宅は、狭小地と呼ばれる15坪から20坪の敷地に建てられる住宅を指します。


都市部の区画整理などで、ポツンと空いた敷地が狭小地であることは珍しくありません。


狭小住宅であれば、駅チカなどの交通アクセスの良好なエリアにマイホームを持つことも可能です。


通勤や通学の時間が短縮され、空いた時間をプライベートや趣味、資格の取得や語学の習得などに充てらられるでしょう。


2.2.価格が安く済んだ

 

狭小住宅は土地の価格が割安になる点もメリットのひとつです。


狭小地や変形地は周辺相場と比べて価格が抑えめな傾向があります。


  • 変形地に該当するのは、台形や三角形、旗竿地やひし形、多角形などの土地の形状です

敷地面積も15坪から20坪ほどのため、準備した予算内で購入費用を賄うことも夢ではありません。


購入後の固定資産税や都市計画税も軽減措置が受けられます。


基本の固定資産税や都市計画税の計算式は次のとおり。


  • 固定資産税額=固定資産税評価額×1.4%(標準税率)
  • 都市計画税額=固定資産税評価額×最大0.3%(制限税率)

建物を有している土地には軽減措置が適用されます。


固定資産税の軽減措置


種別

軽減措置

小規模住宅用地

固定資産税評価額×1/6

一般住宅用地

固定資産税評価額×1/3


都市計画税の軽減措置


種別

軽減措置

小規模住宅用地

固定資産税評価額×1/3

一般住宅用地

固定資産税評価額×2/3


  • 小規模住宅用地:住宅用地のうち住戸1戸ごとに200㎡までの部分
  • 一般住宅用地:小規模住宅用地を含まない住宅用地

2.3.掃除などの手入れが楽

 

狭小住宅は敷地面積と部屋数が限られているため、掃除やメンテナンスの手間が軽減される点もメリットと言えるでしょう。


広大な敷地や部屋数を持つ住宅と比べると全体に目が届きやすく、手入れの時間もかからないケースが多いです。


2.4.見晴らしがいい

 

狭小住宅の中でも3階建ての家の場合、見晴らしが良いのも大きなメリットとなり得るでしょう。


自宅のベランダやバルコニーから季節ごとの景色が堪能できます。


もちろん混雑とも無縁で、自分だけのプライベート空間を楽しむことができます。


3.狭小住宅で後悔しないための間取りポイント4選

 

狭小住宅で後悔しないためには、間取りの工夫が必要不可欠です。


狭小住宅で取り入れたい間取りのポイントとして、次の4つがあげられます。


  • 水回りをコンパクトにまとめる
  • 2階にLDKを設置する
  • 間仕切りを最小限に
  • 廊下など不要なスペースを削る

3.1.水回りをコンパクトにまとめる

 

狭小住宅では水回りをコンパクトにまとめるのがコツです。


できるだけ浴室や脱衣所やキッチンを同じフロアにしましょう。


移動の手間が格段に軽減されます。


洗濯物を外に干す際には、ベランダやバルコニーの近くに洗濯機を配置するのがおすすめです。


脱衣所に乾燥機能付きの洗濯機を設置するのも良いかもしれません。


3.2.2階にLDKを設置する

 

狭小住宅は2階にLDKを設けるのも有効です。


たとえば3階建ての場合、以下の間取りパターンが想定されます。


  • 1階:駐車スペース、リモートワーク用の部屋
  • 2階:リビング、共有スペース
  • 3階:子ども部屋、寝室
  • 屋上:カフェスペースなど

二世帯住宅であれば、親御さんの生活スペースを1階。


家族が集まりやすい2階にLDKを配置すると良いでしょう。


  • 1階:親御さんの生活スペース、駐車スペース
  • 2階:リビング、共有スペース
  • 3階:子ども部屋、収納スペース
  • 屋上:家庭菜園など

3.3.間仕切りを最小限に

 

間仕切りを最小限に抑えることで、狭小住宅であっても開放的な空間を演出できます。


吹き抜けやスキップフロアと組み合わせるとより効果的です。


ただし、脱衣所などのプライベートスペースはきちんと確保しましょう。


冷暖房効率を上げるためにも、玄関や納戸などの箇所には間仕切りを施すことも忘れてはなりません。


3.4.廊下など不要なスペースを削る

 

狭小住宅では、廊下などの不要なスペースを削ることも重要です。


限られた床面積の多くを階段が占めることとも無関係ではありません。


スケルトンタイプの階段を採用するのも閉塞感の緩和につながります。


空いた階段下のスペースは、収納場所として活用するのがおすすめです。


4.狭小住宅を建てる際の注意点

 

狭小住宅を建てる際には、法律や地域ごとの条例を無視するわけにはいきません。


特に建築基準法は必ずクリアしなければならない問題です。


狭小住宅に関連する代表的な法律や条例の項目は以下のとおりです。


  • 建ぺい率
  • 容積率
  • 絶対高さ制限
  • 北側斜線制限
  • 道路斜線制限

4.1.建ぺい率

 

建ぺい率は敷地面積に対する建築面積の占める割合を示した数値です。


  • 敷地面積:土地の面積
  • 建築面積:真上から見た建物の面積

20坪(66.12㎡)の土地、建ぺい率45%で算出した建築面積は次のとおり。


  • 2階建て:20坪×45%×2階=18坪(59.5㎡)
  • 3階建て:20坪×45%×3階=27坪(89.26㎡)

同じ敷地面積、同じ建ぺい率であっても、建物の階数に応じて建築面積が異なることがわかります。


4.2.容積率

 

敷地面積に対する延床面積の占める割合を数値化したのが容積率です。


次項の「絶対高さ制限」とともに、建物の高さの上限を定める際に用いられます。


狭小住宅が建てられるエリアとして、第一種低層住居専用地域や第二種低層住居専用地域が代表的です。


  • 第一種低層住居専用地域
  • 高さ10mもしくは12mまでの戸建住宅や賃貸住宅が建てられる地域です。

  • 第二種低層住居専用地域
  • 高さ10mもしくは12mまでの戸建住宅や賃貸住宅が建てられる地域であり、500㎡までの店舗(飲食店など)も建設可能です。

第一種低層住居専用地域および第二種低層住居専用地域では、次の容積率のいずれかで設定されています。


  • 50%
  • 60%
  • 80%
  • 100%
  • 150%
  • 200%

4.3.絶対高さ制限

 

地域ごとの建物が建てられる高さの上限を表しているのが「絶対高さ制限」です。


前述した第一種低層住居専用地域や第二種低層住居専用地域では、10mまたは12mの絶対高さ制限が設けられています。


ワンフロアの高さを3mとした場合、2階建てで6m。


3階建てで9mの高さの建物となる計算です。


4.4.北側斜線制限

 

北側斜線制限とは、建物の北側に位置する戸建住宅や集合住宅などに一定以上の日光が降り注ぐように設定された数値です。


用途地域

基準となる高さ

傾斜勾配

第一種低層住居専用地域

5m

1.25

第二種低層住居専用地域

5m

1.25


何故、ルーフバルコニーが建物の北側に存在するのか?の根拠とも言えます。


4.5.道路斜線制限

 

道路斜線制限とは、建物が面する道路の幅員ごとに設定された高さの上限です。


狭小住宅の建設可能な第一種低層住居専用地域や、第二種低層住居専用地域の道路斜線制限を以下の表にまとめています。


容積率

適用距離

傾斜勾配

200%以下

20m

1.25

200%超から300%

25m

1.25

300%超から400%

30m

1.25

400%超

35m

1.25


  • 第一種低層住居専用地域
  • 高さ10mもしくは12mまでの戸建住宅や賃貸住宅が建てられる地域です。

  • 第二種低層住居専用地域
  • 高さ10mもしくは12mまでの戸建住宅や賃貸住宅が建てられる地域であり、500㎡までの店舗(飲食店など)も建設可能です。

5.狭小住宅が楽しくなる!取り入れたいおすすめ間取り

 

ここからは狭小住宅におすすめの間取りをご紹介します。


これから狭小住宅の建設を検討している方は、是非とも取り入れてみてください!


5.1.ビルトインカレージ

 

ビルトインガレージは、狭小住宅の1階部分に採用されることが多い間取りです。


自家用車の駐車スペースはもちろんのこと、趣味などの工房として使用するやり方もあります。


特に都心部では月極駐車場の費用の高額化は避けられません。


自宅にビルトインガレージを設けることで、駐車料金の節約と愛車の防犯対策を兼ねられます。


5.2.ルーフバルコニー

 

狭小住宅にて季節の移り変わりを五感で味わいたい方には、ルーフバルコニーの設営がおすすめです。


優しい風に吹かれながら、読書や午睡による優雅なひとときを過ごすこともできます。


5.3.中庭

 

狭小住宅における居住スペースの有効活用のひとつに、中庭の設営があげられます。


中庭がまばゆい光が降り注ぐ風の通り道となり、部屋から眺めているだけでも知らず知らずのうちにリラックスしているかもしれません。


中庭に花壇や鉢植えの植物を配置するのも良さそうです。


5.4.スキップフロア

 

狭小住宅を開放的な空間に導くために、スキップフロアの採用も検討してみてはいかがでしょうか。


狭小住宅は階段が占める割合が少なくありません。


スキップフロアはデッドスペースとなりがちな階段部分を活かした間取りです。


子どもの遊び場や収納場所としても使えます。


6.狭小住宅の後悔を招かないための建築はKyosyoにご相談ください

 

ここまで、狭小住宅でありがちな後悔と、後悔を招かないための対処法を紹介してきました。


狭小住宅は限定された空間を最大限に活用することが可能な建物です。


ともすればマイナスイメージになりかねない状況を、大きなプラスに変えることも夢ではありません。


狭小住宅を検討している方は、施工実績の豊富なKyosyoに一度ご相談ください。


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