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Q&Aでわかる 住宅ローン控除 令和8年度版 

住宅ローン控除 令和8年度版


【Q&Aでわかる 住宅ローン控除 令和8年度版】

はじめての住宅ローン控除。
「結局どう考えればいい?」を整理します


Q1. 住宅ローン控除って、結局なんのための制度ですか?

A. 家を買う人の「毎月の負担」を、少し軽くするための制度です。

住宅ローン控除は、
「家を買ったらお祝い金がもらえる制度」ではありません。

もっと現実的な制度です。

  • 家を買う

  • ローンを返していく

  • その間、税金を少し軽くしてあげる

たとえるなら、

長距離マラソンを走る人に、
「スタートはじめは、途中の給水所を増やしますよ」

と言ってくれるような仕組みです。

ゴールまで運んでくれるわけではないけれど、
家の持ち始め、いろんな生活費もかさむのに、大変でないよう

途中で息切れしないように支えてくれる制度
それが住宅ローン控除です。


Q2. 「控除」と言われると難しく感じるのはなぜですか?

A. 自分のお金の話なのに、「自分で計算できない」と感じるからです。

多くの方がこう言います。

  • 計算方法がよくわからない

  • 条件が多すぎる

  • 自分が対象かどうか判断できない

これは、理解力の問題ではありません。

「説明されても、実感が湧かない」

これが正体です。

だから私は、
数字の前に考え方をお伝えするようにしています。


Q3. 住宅ローン控除では、実際にいくら戻ってくるんですか?

A. 人によって違いますが、「毎年、数万円〜20万円前後」と考える方が多いです。

住宅ローン控除は、

  • 年末のローン残高

  • 控除率

  • 所得税・住民税の額

によって決まります。

たとえば、

  • 年末のローン残高が3,000万円

  • 控除率が0.7%

だとすると、

その年は約21万円分、税金が軽くなる可能性があります。

ただし、

  • 税金をそもそも払っていない

  • 上限に引っかかる

場合は、満額にならないこともあります。

ここが「人によって違う」理由です。


Q4. 住宅ローン控除があるから、少し無理しても大丈夫ですか?

A. ここは、はっきり「NO」です。

これはとても大切なポイントです。

住宅ローン控除は、

  • あれば助かる

  • でも、あてにしすぎてはいけない

制度です。

たとえるなら、

毎年のボーナスを
「必ず出る前提」で生活費にがっつりと組み込む感覚

少し危ないですよね。

住宅ローン控除も同じで、

なくても成り立つ返済計画の中で、
あったら助かる

この距離感が、後悔しないコツです。


Q5. 住宅ローン控除が終わったら、家計は苦しくなりますか?

A. 計画次第ですが、最初から織り込んでいれば問題ありません。

控除は、

  • 原則13年間

で終わります。

ここで大切なのは、

「終わったあとに困らない計画かどうか」

です。

控除がある間は楽だけれど、
終わった瞬間に家計が苦しくなる。

これは、

補助輪が外れた瞬間に
急に転んでしまう自転車

と同じです。

最初から、

  • 控除がなくなっても大丈夫

  • その上で、控除がある

という設計が安心です。


Q6. 新築と中古住宅で、住宅ローン控除は違いますか?

A. 違いはありますが、「どちらも対象になる」という点は同じです。

よくある誤解が、

「中古住宅は、住宅ローン控除が弱い」

というもの。

実際には、

  • 新築

  • 中古

  • リノベーション

いずれも、一定の条件を満たせば対象になります。

ただし、

  • 住宅の性能

  • 築年数

  • 工事内容

によって、

  • 控除期間

  • 上限額

が変わるため、
ここは専門家と一緒に整理するべきポイントです。


Q7. 住宅ローン控除は、いつまで続く制度ですか?

A. ずっと同じ形で続くとは限りません。

住宅ローン控除は、
これまで何度も見直されてきました。

最近の流れとしては、

  • 控除率は抑えめ

  • 住宅性能を重視

という方向です。

これは、

「長く、安心して住める家を増やしたい」

という国の考え方の表れでもあります。

出典
・国土交通省「住宅ローン減税制度の概要」
・国税庁「住宅借入金等特別控除」


Q8. 住宅ローン控除で、絶対にやってはいけないことは?

A. 控除ありきで、家を決めることです。

控除は、
あくまで「補助」です。

  • 控除があるから、この家

  • 控除がなくなるから、やめる

という判断は、
順番が逆になりがちです。

まず考えるべきは、

この家で、どんな暮らしをしたいか。

その上で、

使える制度を、無理なく使う。

この順番が、とても大切です。


Q9. 住宅ローン控除は、誰に相談すればいいですか?

A. 「お金」と「家」の両方を理解している人が理想です。

住宅ローン控除は、

  • 税金

  • ローン

  • 住宅性能

すべてが関係します。

だからこそ、

  • 銀行だけ

  • 税務署だけ

ではなく、

家づくり全体を見ながら整理できる人

に相談することで、
納得感が大きく変わります。


まとめ|住宅ローン控除は「安心材料のひとつ」

住宅ローン控除は、

  • 得するための裏ワザ
    ではなく

  • 安心して家を持つための支え

です。

理解できれば、
振り回されなくなります。

そして、

「控除があるから」ではなく
「納得して選んだから」

そう言える家づくりが、
いちばん後悔の少ない選択です。


建築士としてのひとこと

家づくりは、
制度を覚える試験ではありません。

不安を言葉にして、
一つずつ整理していくプロセスです。

住宅ローン控除も、
その中のひとつ。

この記事が、

「少し、頭が整理された」

そう感じてもらえるきっかけになれば、
それで十分だと思っています。


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安本昌巨 ブログ用プロフィール

株式会社シーキューブ代表取締役。二級建築士。
住宅業界歴28年以上。

大手ハウスメーカーの下請け工事店として現場経験を積み、新築・リノベーション・不動産まで幅広く携わり、これまで累計700棟以上のご家族様の住まいづくりに関わってきました。

大阪を中心に、狭小地や都市部住宅など条件の難しい住まいにも数多く向き合う中、
「どんな家を建てるか以上に、誰に相談するかが、暮らしの満足度を左右する」
ということを実感しています。

著書『家づくり 絆づくり 幸せづくり』(刊・エルハウス)では、住まいを通じた家族の関係性について発信。
また、79.2MHz FMやお『OH家エーあなたのおうちの相談室』では、メインコメンテーターとして、専門的な住宅の話をできるだけ分かりやすく伝えることを大切にしています。

小学生のころまで、冬になると一度外へ出なければ入れなかった祖父の家の寒いお風呂。
そして大学生のとき、神戸で阪神・淡路大震災を経験し、被災した友人たちの家を何軒も見て回ったこと。

これらの体験から、
「家は性能以上に、日常と命を守る場所だ」
と確信するようになりました。

家を単なる「性能商品」としてではなく、
「住み心地そのものを性能として考える」
そんな住まいの相談相手として、気軽に声をかけていただけたら嬉しいです

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