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新築住宅 固定資産税 減額のお話 令和8年度版

 

固定資産税

「ずっとこの金額」だと思っていませんか?

家が完成して、
引き渡しの日を迎えて、
鍵を受け取る。

その帰り道、
ふと頭に浮かぶのは、こんな気持ちかもしれません。

「これで、やっと一段落だな」

ところが数か月後、
ポストに入っている一通の封筒。

固定資産税 納税通知書

金額を見て、
一瞬、時が止まる。

「……え、これ毎年?」

私は建築士として、
この瞬間の“空気感”のお話を、何度も見て聞いてきました。

今日は、この固定資産税、令和8年度に新築住宅をお考えのお方にむけて、

その中でも特に見落とされやすい
「新築住宅の固定資産税が軽くなる仕組み」について、
できるだけやさしくお話しします。


固定資産税って、そもそも何のお金?

まず、基本から整理しましょう。

固定資産税は、

  • 家や土地を持っている人が

  • 毎年、自治体に支払う税金

です。

よく誤解されがちですが、

  • ローンとは別です

  • 住んでいなくてもかかります。土地の固定資産税+建物の固定資産税

  • 土地、家を持っている限り、基本的に続く

お金です。

たとえるなら、

車を持っている人が払う「自動車税」に近い存在

乗っている・乗っていないに関わらず、
「持っていること」自体にかかるお金です。


新築住宅は、最初からこの金額ではない

ここで、今日一番大切な話をします。

実は、新築住宅の固定資産税は、

最初の数年間、軽くなっています。

これは、多くの方が
「なんとなく聞いたことはある」けれど、
きちんと理解していないポイントです。


新築住宅の固定資産税「減額措置」とは?

国は、新築住宅を取得した人の負担を軽くするために、

  • 一定の条件を満たす新築住宅について

  • 固定資産税を半分にする措置

を設けています。

具体的には、

  • 一般的な新築住宅:3年間

  • 長期優良住宅など:5年間

建物部分の固定資産税が、
2分の1に軽減されます。

今回の税制改正では、
この措置の適用期限が延長されています。


ここで、よくある勘違い

相談の現場で、よく聞く言葉があります。

「固定資産税って、ずっとこの金額ですかね?」

残念ながら、違います。

正確に言うと、

今の金額は、“割引期間中”の金額

なのです。


たとえ話で考えてみましょう

たとえば、
スポーツジムに入会したとき。

  • 最初の3年間は「半額キャンペーン」

  • でも、4年目からは通常料金

これを知らずに入会すると、

「え、急に高くなった…」

と感じますよね。

固定資産税の減額措置も、
まさにこれと同じ構造です。


減額期間が終わると、何が起こる?

減額期間が終わると、

  • 建物部分の固定資産税が

  • 本来の金額に戻ります

このとき、

  • 家が古くなったわけでも

  • 価値が上がったわけでもない

のに、

「税金だけが増えたように感じる」

という感情が生まれます。

私もこれは自然な感情だと思います。


「知らなかった」ことが、一番の後悔になる

固定資産税で後悔されるケースの多くは、

  • 金額が高いから
    ではなく

  • 聞いていなかったと思ってしまうこと

です。

実際には、

  • 制度は最初から決まっている

  • 書類にも書いてある

でも、

家づくりの最中は、
他に考えることが多すぎる

だから、頭に入らない。

これは、誰のせいでもありません。


なぜ国は、この減額措置を用意しているのか

ここで少し、国の立場に立ってみます。

新築住宅を取得すると、

  • 住宅ローン

  • 引っ越し

  • 家具・家電

出費が一気に重なります。

だから国は、

「最初の数年間は、少し負担を軽くしましょう」

という考え方を取っています。

これは、
住宅取得を後押しする政策の一つでもあるのです。

家を作る人が増えることは、日本国のいろんな産業が動きます。

コンクリート、木材、鉄、ガラス、布、瓦、樹脂、センサー、電気線、などなど。

日本の国内の工場が動き、経済が活性化することはもちろんです。


建築士として見てきた、固定資産税のリアル

私が現場で感じるのは、

  • 固定資産税そのものより

  • “想定外だった”という気持ち

が、暮らしに影を落とすということです。

逆に、

  • 最初から知っている

  • いずれ上がると理解している

方は、

「ああ、そろそろ来たか」

と、冷静に受け止められます。

違いは、金額ではありません。
心の準備ができているかどうかです。


新築住宅を考えるときの、ひとつの視点

建築士としてお伝えしたいのは、

家の価格だけでなく、
「住み始めてからのお金」も含めて考える

という視点です。

固定資産税は、

  • 毎年

  • 長く

  • 静かに効いてくる

お金です。

だからこそ、

  • 減額期間中の金額

  • 減額が終わった後の金額

両方を知った上で、
家づくりを考えてほしいと思っています。


まとめ

固定資産税は「怖い税金」ではない

固定資産税は、

  • 突然現れるものではなく

  • 最初から決まっているもの

です。

怖いのは、税金そのものではなく、

知らないまま迎えてしまうこと

今回の新築住宅に対する
固定資産税の減額措置の延長は、

家を持つ人の負担を
少しでも和らげたい

という国の意思でもあります。


建築士・安本昌巨としてのひとこと

家づくりは、
建てた瞬間がゴールではありません。

住み始めてからの毎日まで含めて、
ひとつの「設計」だと考えています。

固定資産税のような話も、
難しいから後回しにするのではなく、

「知ったうえで、安心して住む」

そのために、
これからも中立的に、わかりやすくお伝えしていきます。

もしこの記事を読んで、

「一度、ちゃんと話を聞いてみたい」

そう思われたなら、
それが何より嬉しいことです。


エビデンス・出典

  • 総務省「地方税制度の概要」

  • 国土交通省「住宅税制に関する資料」

  • 地方税法

  • ご提供資料:新築住宅に係る固定資産税の減額措置の見直し及び延長

 

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安本昌巨 ブログ用プロフィール

株式会社シーキューブ代表取締役。二級建築士。
住宅業界歴28年以上。

大手ハウスメーカーの下請け工事店として現場経験を積み、新築・リノベーション・不動産まで幅広く携わり、これまで累計700棟以上のご家族様の住まいづくりに関わってきました。

大阪を中心に、狭小地や都市部住宅など条件の難しい住まいにも数多く向き合う中、
「どんな家を建てるか以上に、誰に相談するかが、暮らしの満足度を左右する」
ということを実感しています。

著書『家づくり 絆づくり 幸せづくり』(刊・エルハウス)では、住まいを通じた家族の関係性について発信。
また、79.2MHz FMやお『OH家エーあなたのおうちの相談室』では、メインコメンテーターとして、専門的な住宅の話をできるだけ分かりやすく伝えることを大切にしています。

小学生のころまで、冬になると一度外へ出なければ入れなかった祖父の家の寒いお風呂。
そして大学生のとき、神戸で阪神・淡路大震災を経験し、被災した友人たちの家を何軒も見て回ったこと。

これらの体験から、
「家は性能以上に、日常と命を守る場所だ」
と確信するようになりました。

家を単なる「性能商品」としてではなく、
「住み心地そのものを性能として考える」
そんな住まいの相談相手として、気軽に声をかけていただけたら嬉しいです

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