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大阪市内で家を建てるなら最低何坪必要?

 

大阪市内で家を建てるなら最低何坪必要?

 

大阪市内で家を建てるなら最低何坪必要?

坪数に振り回されないための狭小住宅の考え方

「大阪市内で家を建てるなら、最低何坪必要ですか?」

家づくりのご相談で、ときおりいただく質問です。
しかもこの問い、不安が強い方ほど早い段階で出てきます。

数字が分からないと、前に進めない。
土地が小さいと、もう無理なのではと感じてしまう。

そのお気持ちは、とても自然です。

※この内容は、FM八尾 79.2MHz 毎週火曜日11時20分〜放送中の
「OH家エー あなたのお家の相談室」でお話ししたテーマを、
ブログ版として整理したものです。

今日は、大阪で狭小住宅を検討する方に向けて、
「最低何坪必要か」という問いを、
数字ではなく“判断基準”で整理していきます。


結論:最低坪数は「条件を整理した結果」で決まる

最初に結論をお伝えします。

大阪市内で家を建てるのに最低何坪必要か。
この問いに、万人共通の答えはありません。

なぜなら、坪数は「出発点」ではなく、
暮らし方を整理した結果だからです。

例えば同じ4人家族でも、

平屋を希望するのか
2階建てで良いのか
3階建ても許容できるのか

これだけで必要な土地面積は大きく変わります。

それなのに、
「30坪ないと無理」
「20坪では厳しい」

といった断片的な情報だけが独り歩きしやすい。

ここが、最初の落とし穴です。


なぜ「最低◯坪」という考え方は危ういのか

狭小住宅 大阪でよくあるケースを考えてみます。

間口が狭い
隣家が近い
前面道路が4m未満
容積率をフル活用したい

こうした都市型条件では、
土地面積だけでなく、

建ぺい率
容積率
高さ制限
斜線制限

が絡みます。

つまり「何坪あれば建てられるか」ではなく、
「その土地条件でどんなボリュームが可能か」が本質です。

検討策に

耐火建築物は?

天空率は?

のような手法で、最大のボリュームを見つけにいきます。

消費者の方が見落としやすいのは、
土地の坪数と建物の延床面積は別物だという点

また

上記のような緩和要件までは計算しづらいということです。

ここを整理しないまま坪数だけで判断すると、
選択肢を自ら狭めてしまいます。



大阪市内で多い現実ライン

大阪市内や八尾、東大阪市内では、
20坪前後の土地は珍しくありません。

「15坪って小さいですよね…」

「20坪なんですけれど…」
そのような表現で言われる方は多いですが、ここで重要なのはボリューム出しです。

例えば、

土地20坪
建ぺい率60%
容積率200%

という条件なら、理論上は延床40坪まで可能なケースにあります。
(実際は斜線や構造計画で調整が必要です)

つまり、

土地20坪=建物20坪

ではありません。

3階建てを選択肢に入れると、
延床30坪前後は十分現実的にもなってくるのです。

ここを理解すると、「最低何坪必要?」という問いの重みが変わります。


まず整理すべき3つの前提条件

坪数を考える前に、必ず整理していただきたいのが

次の3つです。

 

そこに住む家族の人数と必要な個室数
車が必要かどうか
階数は3階建て許容できるか。

この3つが決まらないと、
坪数の議論がそもそも成立しません。

例えば、

個室4部屋必要
車1台必須
2階建て限定

という条件なら、土地面積はある程度必要になります。

27坪以上のイメージでの土地探しになっていくことでしょう。

しかし、

3階建てOK
個室は将来可変でよい
車は不要

なら、15坪前後でも十分設計可能です。

坪数は「感覚」で決めるものではなく、
条件の組み合わせで導かれるものです。


専門家が見るのは「延床面積」と「動線効率」

狭小住宅 間取りを考える際、
私たち設計者が最初に見るのは土地坪数ではありません。

延床面積の確保可能ボリューム
縦動線の効率
廊下面積の割合

です。

例えば、延床30坪でも、
廊下が多く分断された間取りでは体感は狭くなります。

一方、延床25坪でも、
回遊動線やリビングイン階段を活かし、
廊下を最適化すれば広く感じます。

国土交通省の住生活総合調査でも、
住まいの満足度は単純な広さより、
間取りの使いやすさや収納計画に強く影響されると報告されています。

つまり、

最低坪数を追いかけるより、
動線と体感設計を整える方が満足度は高まるのです。

このあたりが、建築士に相談いただいて、

よかったといっていただける専門家視点です。


縦をどう使うかが大阪の狭小住宅設計の鍵

大阪の狭小住宅 設計では、
「横に広げる」より「縦を活かす」発想が重要です。

例えば、

1階 水回り+主寝室
2階 LDK
3階 子ども室

この構成は都市型住宅では合理的で、多いパターンです。

さらに、

吹き抜けを部分的に採用
階段を空間の中心に配置
上部窓から光を落とす

といった設計で、
体感は大きく変わります。

同じ30㎡でも、
ワンルームとメゾネットでは印象が違いますよね。

狭小住宅も同じです。
面積よりも「構成」が広く、狭いの印象を左右します。



最低坪数を決める前に問い直すべきこと

もし今、

「最低何坪あれば安心ですか?」

と不安に思われているなら、
次の3つを自問してみてください。

個室はいくつ“今”必要か
LDKで何を一番大切にしたいか
将来の使い方は固定か可変か

この答えが出ると、

「30坪必要」ではなく
「自分たちに必要な規模」が見えてきます。

坪数は安心材料のようでいて、
本質的な安心ではありません。

本当の安心とは、
条件が整理されていることなのです。


まとめ

坪数はゴールではなく結果

大阪市内で家を建てるなら最低何坪必要か。

答えは一つではありません。

しかし、確実に言えることがあります。

坪数はスタートではなく、
暮らし方を整理した結果として決まるものです。

狭小住宅 を建てようと、この大阪では、
条件を受け入れたうえで設計精度を高めることで、
体感は大きく変わります。

数字に振り回されるのではなく、
暮らしから逆算する。

もし今、坪数の不安で立ち止まっているなら、
まずは条件を書き出してみてください。

問いが整えば、
必要な広さは自然と見えてきます。

家づくりは、
答えを急ぐ作業ではなく、
問いを整理する時間でもあります。

FM八尾「OH家エー あなたのお家の相談室」でも
引き続き、こうしたテーマを一つずつ整理していきます。

焦らず、一緒に考えていきましょう。

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安本昌巨 ブログ用プロフィール

株式会社シーキューブ代表取締役。二級建築士。
住宅業界歴28年以上。

大手ハウスメーカーの下請け工事店として現場経験を積み、新築・リノベーション・不動産まで幅広く携わり、これまで累計700棟以上のご家族様の住まいづくりに関わってきました。

大阪を中心に、狭小地や都市部住宅など条件の難しい住まいにも数多く向き合う中、
「どんな家を建てるか以上に、誰に相談するかが、暮らしの満足度を左右する」
ということを実感しています。

著書『家づくり 絆づくり 幸せづくり』(刊・エルハウス)では、住まいを通じた家族の関係性について発信。
また、79.2MHz FMやお『OH家エーあなたのおうちの相談室』では、メインコメンテーターとして、専門的な住宅の話をできるだけ分かりやすく伝えることを大切にしています。

小学生のころまで、冬になると一度外へ出なければ入れなかった祖父の家の寒いお風呂。
そして大学生のとき、神戸で阪神・淡路大震災を経験し、被災した友人たちの家を何軒も見て回ったこと。

これらの体験から、
「家は性能以上に、日常と命を守る場所だ」
と確信するようになりました。

家を単なる「性能商品」としてではなく、
「住み心地そのものを性能として考える」
そんな住まいの相談相手として、気軽に声をかけていただけたら嬉しいです

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