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注文住宅で平屋を建てる時の計画と考え方

平屋とガレージ。玄関位置、中庭など建物とのつながり感がポイントになります

はじめに

これから平屋を建てたいと考えている人

「新築で平屋を建ててみたいけど、いったいどこから、何から、考えたらいいのだろう・・・」

「平屋を建てたい気持ちはあるけど、考え方の手順がわからない。考える方法を教えて!」

こういった疑問にお答えします。

 

この記事は

「これから注文住宅で平屋を建てたいけど、何から始めたらいいのか分からない」

という方に向けて書いています。

 

この記事を読んでいただくことで

・平屋を計画する上での考え方

・具体的な平屋スタイルのあり方

・平屋のメリット、デメリット

・自分たちの家の計画に平屋は合うor合わない?

ということがイメージできるようになります。

 

 

「平屋」は住まいの原点とも言われています。

古くからの建築様式であり、工法として大変伝統のある建て方です。

歴史的に保存されている平屋造りはまだ各地方にもたくさん残っています。

 

住宅が密集する大阪都市部では2階建・3階建が多く、階数を重ねていくことで

居住スペースが拡張し、1階にガレージ、2階から上が暮らす階になり上へ上へと伸びてきました。

大阪のような土地価格の高い都市部では、立体的になった建物に、吹き抜けや奥行を持たせる家づくりが

主流となりました。

 

ただ、近年、平屋は大変人気がでてきています。

弊社シーキューブへも、新築住宅全体に占める平屋の割合が増えています。

 

子育て世代、ご夫婦2人暮らしなどで平屋が人気なのは、マンションでの生活動線イメージに近く、さらには

中庭などを設けることで、自然を感じながらも

「洗濯物なども含め動線が平面で楽」

「いつも見える、どこにいても気配が伝わる安心感」

「1階だけでシンプルにコンパクトに暮らすことができる」

という生活ができるということも要因の1つとして挙げられます。

 

今回は以下、平屋について理解が深まる4点についてお話します。

【①注文住宅の平屋の魅力・要点】

【②どういう平屋のスタイルがあるの?】

【③平屋のメリット】

【④平屋のデメリット】

【まとめ】

【①注文住宅の平屋の魅力・要点】

平屋は魅力満載です。

2階建てと比べて【ワンフロアで】【家族の絆が深まり】【庭とリビングが近いので自然とのふれあいが多くなり】

しかも【将来の安心につながる】住まいです。

 

普段よく建てられる平屋以外の2階建て、3階建てになってきますと、生活空間と寝室が違う階が多く、

毎日通勤や登校、食事にリラックスタイムと上下移動が繰り返されることになります。

 

近年は忙しい共働きが増え、毎日の短い時間でもコミュニケーションが取りやすく、

休日は外とのつながりを楽しめるようにと、平屋を建てる人が増えています。

 

平屋は比較的ゆったりとした敷地に建てられることが多く、家族がいつでもゆっくり時間を過ごす暮らし方ができます。

大きさの目安は同じ平面プランとして、大阪市内を中心に60㎡~ぐらいのマンションが参考になるかと思います。

 

土地から探されるのであれば、

たとえば建ぺい率60%で20坪くらいのお家をお考えの場合で、30坪越えの土地をイメージするといいでしょう。

 

そのため平屋ライフにあこがれる方の中には、

土地の高いエリアよりも、大きな土地になっても求めやすい価格帯の

郊外へ求める若い世代も増えています。

 

平屋の注文住宅は、マンションのように1つの面の空間で生活のすべてが満たされ、

かつプライバシーを守りながら、庭と一体での開放性を楽しむことができます。

 

自然との距離もさることながら、

家族との距離も近く、生活動線に階段がなくシンプル。無駄がない。

 

一体空間からなる建物の安全面、高いところから落ちたりしないのでお子様の目配りがしやすい。

掃除もとても楽で、子育ての場としても最適な空間設計。

天井を高くとりやすかったりもできます。

次は、そんな平屋の間取りスタイルを4つご紹介します。

 

 

【②どういう平屋のスタイルがあるの?】

 

敷地にゆとりがあれば、複雑な形状でも思いのままに間取りを組み合わせることが出来ます。

平屋の色々なスタイル 大きくは4つあります。

LDK・居室などを部屋ごとに、景色の違いを付けて独立した空間を作ることも可能です。

他の方とデザインがかぶらない個性的な平屋を建てることも出来ます。

 

中庭やウッドデッキなどをプランの中に組み込めば、

ゆったりとした外の空気を取り込みながら、周囲から他の人の視線を気にすることなく暮らすことができます。

 

郊外に土地を求め、自然を感じながら暮らしたいと思い平屋を求める方は、

前面が大きな開口のシンプルなBOX型に、サッシ開口部を設けることで、リビングからの生活のなかで、

家族で伸びやかに四季を感じながら暮らすことができます。

 

住宅が密集している土地、

都市部の細長い土地など、立地条件が厳しい土地の条件で、平屋暮らしを実現したいというような方や

土地の一見マイナスに見えるポイントを、プラスに変えたい方は、

ロの字型、コの字型で、居室の面の窓に自然の光が入るようにながらも視線をさえぎるプランを採用されると、都市部のマイナスポイントも解消されます。

 

他にも、平屋はロフトを設けたり、

土地の形に合わせて、家族それぞれが思い思いに過ごせる自由な空間を作れるのが特徴です。

 

大阪の都市部の住宅地などが立ち並ぶエリアは、敷地もコンパクトになります。

このような場合、

例えば南側は屋根を被せず、外壁のみで囲い、空が見えるそうに外吹き抜けを作ると、

視線は遮りながら太陽の光をじゅうぶんに取り入れることができます。

外壁に背の高い格子を採用することで周囲の視線が気になる街中であっても、風と光を取り込んだ住まいを実現することもできます。

 

平屋住宅の間取りには、I型・L型・コの字型・口の字型と4つのタイプに分けられます。

平屋の間取りをどのタイプにするか敷地の形や大きさによって決めることができます。

ご夫婦二人でコンパクトに暮らすならI型やL型を選び、庭にデッキ部分をたっぷり取るのも良いでしょう。

お子様がいるご家庭であれば、 コの字型で共有・プライベートのスペースを分けると、

プライバシーを保つことができます。

 

敷地にかなりの余裕が必要ですが、

口の字型は、家の中央にデッキと中庭を設けることができ、どの部屋も明るく、家族のみんながどこからでも顔を合わせて、

思わず「にこっ」と笑みがこぼれることが多くなるような回廊型の平屋の注文住宅を楽しむこともできます。

 

皆様は4つの間取りの中で、どのタイプがお好みでしょうか?

 

【③平屋のメリット】

■バリアフリーの平屋で安心の老後

住まいの1番の役割はなんでしょうか?

それは家族みんなが老後も安心して暮らせる優しい安心な住まいではないでしょうか?

 

平屋はワンフロアで生活が完結するので、

2階建てのように階段の上り下り大変で階段による転倒の心配もなく、

移動が楽で怪我のリスクもありません。

 

毎日過ごす住まいで平屋は、

ご家族にとって段差のない最適な作りであり「バリアフリー」に柔軟に対応できることは重要なメリットになります。

 

健康な若い時はあまり気にならない部分ですが、

お子さんが巣立ったのち、セカンドライフをご夫婦で考えるようになります。

 

これからをどう過ごすか考えた時に出てくるのが

「バリアフリー」というキーワードです。

 

「終の棲家はどうしようか?」

「自分の家で健康な限り過ごしたいよね」

 

若くして新築をされる「その時」には気づかないこともあります。

高齢になってからマンションに住み替えることは、環境の変化とあいまって大変かとしれません。

バリアフリーまで含めた長い人生での「お家のトータルコスト」

一生過ごすことを考えることができるのが平屋の最大のメリットとも言えます。

 

■家事が楽

2階建てと比較すると、平屋の最も大きな特長は「階段がない」フラットな空間です。

家事・洗濯をする時に洗濯物や掃除機を持っての上下階への行き来がなく、部屋ごとの距離が短く生活動線がとてもシンプルです。

家事がスムーズにできるので、家の中での移動時間や労力が減り家事の負担が2階建てと比べて減少します。

朝も夕も食事の支度を一斉にこなしながら家事がしやすく、同時進行で時短につながり無駄が省けます。

平屋は平坦なワンフロアなので、自由に動く床のお掃除ロボは部屋の隅々まで大活躍してくれます。

また掃除機を持った状態での面倒な階段の一段一段の掃除も必要ありません。

住む人の年齢が上がると常に感じる、洗濯物や掃除機を持っての階段を上り下りに対するストレスがなくなります。

 

■空間の有効活用

家事のところでもふれましたが、平屋造りは階段の無いことが特長なので階段下などのデッドスペースがなくなります。

2階建ての間取りを設計する際に、階段やホールを作るのに必要な大きさは4畳~5畳くらいだと言われています。

4畳~5畳ほどのスペースがあれば、リビングの中に書斎をつくったり、リビングの横を和室にしたりと様々なスペースの使い道が考えられます。

階段が無い分玄関やリビング・寝室等のクロゼット収納にするのもいいですね。

 

■お子様の平屋の環境

新築を建てると心配になるのは、赤ちゃんや小さな子供さんが階段から転落する事故です。

転落事故も平屋なら心配無用です。

お年寄りや子どもにとってバリアフリーである平屋の暮らしは安全面でもメリットが大きくあります。

 

家庭内での不慮の事故死の原因は20%を階段などからの「転落死」が占めます。

また、事故の場所が特定される場合、居間が35.5%、台所22.7%、次いで階段が13.4%となり、

それぞれの空間で過ごす時間の割合を考えると階段がいかに危険な場所かということがわかります。

 

バランス感覚が未発達な子ども、筋力が衰えたお年寄りには

階段のない平屋が安全で生活しやすいと言えるでしょう。

(出典:家庭内事故 – 国民生活センター)

 

お子様が帰ってきて、家族と顔を合わせずに2階の自分の部屋へ一直線・・・ということが平屋の家にはありません。

家族の帰宅がすぐにわかり、ちょっとした挨拶は家族の基本となります。

おかえりと声をかけやすく話しも弾むのではないでしょうか?

 

LDKで家事や仕事をしながら、

目の届く場所で子供の遊びや宿題を見守り声がけをすることで、

目配りが自然としやすくなります。

 

将来を見据えて、お子さんが幼い時期にも高齢の夫婦二人が暮らすことになる時期にも、

できるだけフラットな平屋にすることで長く安心が続きます。

 

■家族のコミュニケーション

同じ空間で全ての生活スペース完結させることができる平屋は、

家族が集まるリビングが常に気配感じられるワンフロアであり、

自然と会話が増えコミュニケーション取りやすく平屋ならではの大きなメリットがあります。

 

さらにコミュニケーションを取りやすくするには、

LDKを回遊できるアイランドキッチンや、

外を見るための腰掛やオープンなファミリーカウンターなど造作するのがおすすめです。    

 

お子様が思春期になり、

二階の子ども部屋に入ったきりになってしまった。

というお悩みをよくお聞きします。

 

平屋は子ども部屋を含めて、

ワンフロア内にリビングと近づける間取りにもできます。 

お互いが家族の気配を感じながら、それぞれが自分の時間を楽しむことで、

家族の一体感が高まる工夫もできるのが平屋です。

 

■構造的なメリット

2階建てになると必ず階段が必要になり、

階段下を物置やトイレにするなどなかなか活用が難しくデッドスペースになりがちなのですが、

階段室のない平屋ならばそんな心配も無用になります。

地震大国である日本は、住居の耐震対策は必須項目であり、

家が縦に高ければ高いほど地震や台風の被害を受けやすい構造となります。

 

地震の際は建物の上部の重量が特に重い二階建てに比べ、

平屋は同じ設計強度でも壁や柱といった構造材の高さがないので制約が少なく、

耐震性も高いので損傷が生じにくく揺れにも強くなります。

 

構造がシンプルであり重量も軽く構造的にも安定しやすい平屋は一般的に耐震性に優れています

 

日本は昔から自然災害が多く、安全面でダメージも少ない平屋は日本の環境に適した住宅だと言えるでしょう。

 

■屋根や天井の開放的な明るい空間

平屋は2階を考える必要がない分、小屋裏を有効活用し屋根まで天井を伸ばす勾配天井も可能です。

 

天井を高くした開放的な縦の広がりを共有する暮らしは平屋の魅力であり、

梁からブランコやハンギングチェアをぶら下げて家族の豊かな時間を満喫できます。 

 

1階で完結する平屋は屋根の形にも自由度があり、片流れ屋根なら大きな窓の奥の空間にロフトを設け、

LDKの奥行と高さをじゅうぶん生かせる間取りを作れます。

 

全体的に天井を思い切って高くしたい場合は、

陸屋根(ろくやね)のBOX型にするとシンプルな外観と内観を楽しむことができます。 

箱型で屋根が平坦よりも少し傾斜があるほうが水はけは良く、防水などの点でも有利で価格も安く済みます。

 

ワンフロアのリビングダイニングの天井を高くしたり、外に向かう窓を大開口にしたり、

スキップフロアや土間スペースを設けるなど平屋の注文住宅は開放感を演出したり、

空間をゆるく区切ったりと家づくりの自由度が高く大変魅力的です。

 

2階建ての場合、平均的な天井の高さは2,350mm~2,500mmになり、

平屋を勾配天井にすることで天井高を2,500mm~3,000mmという数値にすることも可能です。

 

 

天井の高さを自由に設定できるのも平屋のメリットと言えます。

平屋の1階は光が入る明るい空間になります。

ダイニングとリビングルームは自然を間近に感じることができ、

大開口から外と中の距離が最も近く、風と光が気持ちよく通り抜けます。

 

フラットに続く外のウッドデッキから景色を眺めながら、

内と外で自然を感じながらアウトドアリビングを楽しみ、

またひと味違った自然と共存する暮らしをすることが出来ます。 

 

■日差し・日照

平屋は、庇を大きく横に長く取ることができるのもメリットのひとつです。

 

ここ数年は異常気象といわれるくらい、夏は熱中症などが深刻な問題になってきていますが、

庇を大きく長く取ることで夏の日差しをしっかり遮ることができます。

 

またサンシェードやサッシに外付けブラインドを取り付けやすい平屋は、

エアコン等の光熱費削減に繋がります。

 

さらに言えば大きな屋根は太陽光発電を設置するのにも適しています。

太陽光発電システムを屋根に取り付ける場合は

せっかくですので、

できるだけ周りに高い建物がない周辺環境かなどをチェックしておくといいでしょう。

 

 

■足場等のメンテナンスコスト削減

外壁のメンテナンスを行う場合、2階建ては高所作業のための足場が必要になります。

それに対し平屋の場合は外壁のメンテナンスが脚立のみで可能となります。

 

1年に一回行いたい雨どいの掃除なども脚立だけで行えますので

建物の屋根や外壁などのメンテナンスコストを抑えることができます。

 

 

家は建てると必ず1年後、3年後、5年後、10年後と

継続してメンテナンスをしなければ、なりません。

 

外壁や屋根の塗装工事は、それぞれに100万円~200万円ほど再塗装費用がかかってしまうことがあります。

これから家族が暮らしていく家のことを長いスパンで考えると、

メンテナンス費用が数十万円でもコストカットできるのは嬉しいものです。

 

【④平屋のデメリット】

■土地

都市部になると2階建てや3階建てに囲まれる場合もあるので、平屋を建てる場合は圧迫感が生じる可能性があります。

上記に伴わせ、日射条件が厳しくて日照の確保も難しく夏場は暑さを抑えることはできるが、

冬は日中も家の中が暖まり難く中心部および北側居室が寒く全体的に暗くなります。

 

上記の理由で間取り計画の難易度がかなり上がる可能性があります。

 

また、平屋に対する家の配置に必要な土地の広さは、

2階建てと比べると約1.5倍の敷地の大きさが必要となるのです。

 

都市・市街地や新興住宅地の利便性は良いのですが、

平屋は広い土地が必要なので建物に合わせた広い敷地を確保することはかなり難しくなります。

あまり予算がない場合、土地探し自体が、郊外や農村部の土地に限定されてしまうでしょう。

 

平屋に合わせた広い土地が確保できないと、

間取りに対する部屋数が少なくなりワンフロアの中に

必要なスペースを割り振るには広い土地が必要となります。

都心部の場合、土地代が高くなるので土地の購入代金があがっていきます。

 

このような場合は、

整形地は比較的高いので、

割安な変形地や傾斜地、旗竿地などを検討する機会を、

もっておかれるといいでしょう。

 

土地に合わせた設計が得意な建築事務所で相談していただくことで、解決できることもたくさんでてきます。

 

じゅうぶんに不動産会社と検討した土地でも、

建ぺい率が低い土地になってしまうと自分が計画している平屋の大きさで建てられない場合もあります。

購入前には、設計士も同行してもらってご確認を

一緒にしてもらうことをおすすめしています。

 

これぐらいの相談であれば、ほとんどの設計士の方が無料で対応してくれると思います。

もちろんシーキューブでも無料でご相談を承っております。

 

 

■自然 

日当たり 平屋の間取りは部屋数が多いと、どうしても壁が多くなり風通しが悪くなりがちです。

窓に接しない中心部は日当たりが悪くなるため、通風や採光がよくなるように

中庭・天窓などで有効な対策を考慮するとことで解消できますが設備等の費用はかかってきます。

 

また、一番ありがちな失敗は、南側接道の土地を購入。

そこへ窓をつけた建物にしたのはいいが、いざ生活しだすと通りがかりの人の目線が気になり、

毎日カーテンを閉めきっていたり雨戸をしめきっていたり。

 

試しに、ご近所の南に面したお家を気にかけて見てください。

意外とこのような失敗間取りの家が多いことに気づかれることでしょう。

 

 

■住環境からの影響

大雨の影響に関しては、自然災害の高い地域では台風・洪水・高潮等の水害で心配な部分もあり、

平屋の場合は床上浸水または天井付近まで浸水する可能性があります。

 

土地を調べて選ぶ際には、

まず水はけが良い土地なのかをしっかり確認し、

地面よりも少し高く造成し建物を建てるなどの工夫が必要になります。

 

平屋の場合、一段低い土地や水害の発生率が高い土地になると

2階に物を移すことや屋根に避難することができません。

平屋の場合は特にハザードマップを確認しておくといいでしょう。

 

■平屋の予算・費用 

平屋はどうしても2階建てと比べて1階が広くなるので、

ある程度広い敷地を購入することになり土地代が高くなる傾向があります。

 

A4用紙をイメージし(1枚が屋根と基礎と仮定)、

2枚の紙を重ねると2階建て、

2枚を横に並べると平屋と仮定すると、

屋根と基礎に相当する部分の面積が平屋は2倍に増えます。

 

階段がなくなったり、ベランダがなくなったりしますが、全体としては、

上記のことを踏まえると、

屋根と基礎というものが

建設費用の比重が多い項目となり、同じ大きさであれば2階建てのほうがコスト的には安くなります。

ただ、差し引きして、減る部分もありますから、びっくりするような金額になるようなことはありません。

大きさによりますが、イメージとしてはプラス+〇百万円台というよりは+〇十万円という感じです。

 

 

それよりも、土地を新たに購入して新築しようとする場合、

平屋は面積が広くなり、土地代が高くついてしまう場合があるので

そちらのほうも注意事項として大事なポイントです。

 

■冷房が効きにくい

平屋は2階がないので構造的に簡単に組めて強いです。

天井高を高くしたりロフトを作ったりと組みやすいのが利点ですが、

天井高が高いと夏場は室内の空気の総量が多くなり、電気代が高くつく場合があります。

平屋の予算費用でも触れましたが

屋根面積が広くなるのでLDKや居室への輻射熱量が多くなるため、光熱費のコストが上がる可能性もあります。

それを防ぐためにしっかり断熱材を施工できる会社を選ぶ必要があります。

 

■税金が高くなる

どの新築建物も必ず役所から固定資産税評価額の算出の調査に来られます。

固定資産税評価額は土地と建物の合計金額になります。

2階建てと比べて平屋は大きな土地が必要となります。

同じ価値の敷地なら家の延床面積が同等の場合は2階建てより平屋のほうが税金は高くなります。

(都会と田舎ではなく同一地域の土地とを比べての話とご了承ください)

 

■防犯

平屋は二階建てと比べてワンフロア内に大きな窓が多く、

ガラスを割っての侵入が容易になるため、

二重ガラス以上のサッシを取り付け鍵元に防犯フィルムを貼る、

外部の大きめな窓付近にセンサーライトを設置するなど、工夫が必要になります。

 

■プライベート

平屋はワンフロアでコミュニケーションが取りやすいというメリットがありますが、

反対にご家族それぞれのプライベート空間が確保されにくいということでもあります。

 

お子様が小さいときは問題ありませんが、

ロフトを設ける、リビングを可変する、建具等で仕切る、

子供部屋に壁を作る、

可変するパーテーションや収納などのプライベートを確保してあげるなどの工夫が必要になるかもしれません。

 

また、自分の時間を重要視される方には、

この点はデメリットに感じる可能性があります。

普通の整った平地の土地になると

1階は外部からの視線と同じ高さになるので

LDKの窓をミラーガラスにし外構の格子などで視線を遮断する必要があります。

 

周囲に二階建て以上の建物が多い場合、

リビングの窓から家の中が丸見えになってしまう可能性もあります。

 

開放感を出したい、

あるいは日光を多く取り入れたいと思い窓を大きくしたのに、

プライバシーが気になりカーテンを閉めたままにするのは本末転倒となります。

 

余裕のない土地の広さの場合は、

庭や繋がるウッドデッキやリビングのくつろぎのスペースと人通りが近くて落ち着かないこともあります。

 

【まとめ】

注文住宅の平屋は、コンパクトでシンプルな間取りとなり、費用を抑えることができます。

そして、ワンフロアで階段のない

バリアフリーに近い安心な間取りにすることができます。

 

少しでも費用をおさえるポイントは複雑な形にしないこと

平屋住宅の間取りでシンプルなものとしては、I型・L型・コの字型・口の字型と、おおまかにはこの4つのタイプ。

自在にいろんな形も可能ですが、

シンプルな形で選択されておくと、あとあとのメンテナンスも楽でしょう。

 

平屋の外観の特長はもちろんですが、

家の中にもさまざまなメリットがあるのが平屋の注文住宅です。

 

土地は建物と敷地のバランス、

自然の風や光をを取りこむときには、周辺の人の視線を考慮すること。

日当たりや法規制上の問題・プライバシーなどから隣接地に高さのある建物の影響がうけにくいことなどが快適な平屋の条件となります。

平屋は生活動線の短いコンパクトな間取り特性を持っているので、

部屋数は最小限にすることが望ましい選択になります。

 

雑誌やSNSや友達の新築を見て「平屋がいい」と思った、

いざ暮らし始めてみると自分の理想とは全然違って後悔…。

なんてことにならないように、

ここにあります平屋のメリット・デメリットを活用いただけたらと思います。

 

本格的に平屋の家づくりをする前に知っておくといい内容は以上でありますが、

「百聞は一見にしかず」

完成見学会やモデルハウスに行って実際に見て、

知った上で、

プロからアドバイスを受けながらプランをつくっていってもらうと良いでしょう。

 

大阪、奈良あたりでは、いくつもの平屋住宅をシーキューブでは設計、建設を行なってきています。

 

シーキューブのブログや動画、勉強会や見学会など、

みていただいたり、

また、お気軽にご相談いただいても大丈夫です。

 

ご判断できるような情報までをお伝えさせていただくような相談は、全て無料です。

 

敷居はたかくありません。

安心して、お気軽にお声おかけください。

著者

 代表取締役

住宅アドバイザー 安本 昌巨

八尾市出身。地元信用金庫 職員、ハウスメーカー下請け工務店を経て。元請け会社として独立。
現在は設計事務所・株式会社シーキューブとして、今年で創業50周年目となる。
家づくりを通して、年間630組以上ものご家族様の笑顔づくりをしています。
著書「家づくり、幸せづくり、絆づくり」(エル書房)